性風俗店で働く女性に食料品を 支援団体「悩み吸い上げたい」

緑川夏生
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 性風俗業界などで働き、コロナ禍で困窮している女性を支えようと、業界で働く女性の支援団体などが、食料品や生理用品を無料で配る活動に取り組んでいる。配布を通じて、女性たちの悩みの解決にもつなげるのが狙いだ。

 11月中旬、新潟市中央区のデリバリーヘルス(無店舗の派遣型風俗店)を運営する事務所に、米50キロやインスタントのみそ汁、せんべいなどのお菓子や生理用品が届けられた。食料などを運んだのは、性風俗業界で働く女性のための相談事業「風テラス」を運営する一般社団法人「ホワイトハンズ」の坂爪真吾代表(40)と、県フードバンク連絡協議会の山田隆之さん(59)ら4人。

 「前回届けた生理用品は使いましたか」。同行した配達ボランティアの女性が食料などを運びながら、事務所にいた女性に声をかけ、困りごとなどがないか確認した。事務所に所属し、性風俗業で働く30代女性は、2人の子どもを育てるシングルマザー。「食費が浮く。米は一番ありがたい」と感謝していた。

 コロナ禍で困っている女性を支援する新潟県の事業「にいがたRibbon net」の一環として、8月から活動を始めた。県内の性風俗店の事務所や接待を伴う飲食店などに、月2~3回ほど食料品や生理用品を配布している。これまでのべ約60人の女性に配ったという。

 坂爪さんによると、コロナ下の休業や営業時間の短縮の影響で、性風俗店などで働く女性から収入減に関する相談が全国的に寄せられている。配布を受けた店からは「これまで風俗は無視、黙殺されてきた。気にしてくれているというだけでありがたい」との声が届いているという。「配布を通して、困っている人の悩みを吸い上げたい」と坂爪さん。配布は来年3月末まで行う。

 配布を希望する店舗は、風テラス事務局(info@futeras.orgメールする)かLINEアカウント(futeras)まで。(緑川夏生)