藍染めシャツで「海と空」の町をアピール 神奈川・藤沢

秦忠弘
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 障害者が働くリサイクル処理工場で古着のシャツに藍染めを施し、そのシャツを地元企業の制服として使ってもらう取り組みが神奈川県藤沢市で始まった。シャツの胸には大きく「FUJISAWA CITY」の文字が入る。リサイクルと障害者雇用の促進に加えて、シティープロモーションにもつなげる狙いだ。

 「これまでやってきたのとは全然違う仕事だが、ほかの人とやれるので藍染めは楽しい。ほかの人の役に立っているという点では同じなので、やってすごくよかった」。11月29日、同市桐原町の処理工場「リサイクルプラザ藤沢」でシャツに藍染めを施す作業を体験した、同工場で働く障害者の男性(30)はこう話した。

 このプロジェクトには、市内に本社や拠点がある異業種の4者が参加する。

 アパレル会社の「ラファイエット」は藍染めのシャツをデザイン。藍を使ったインテリアやプロダクトデザインを手がける「アートモリヤ」が染色を技術指導し、市資源循環協同組合が場所を提供して実際の作業を行う。できあがったシャツは焼き肉店「ヨンドン」グループが12月3日に開店する精肉店で、従業員のユニホームとして採用するという。

 プロジェクトは「FUJISAWA BLUEHANDS PROJECT」と名付けられた。藍色は、海や空など藤沢の町を連想させるとの思いも込められている。

 11月29日は新品のシャツに藍染めを施したが、今後は資源物として回収した古着を染色し、リサイクルにつなげていく予定。プロジェクトが軌道にのれば、より多くの企業にシャツを制服として使ってもらう他、一般に販売することも検討する。

 市資源循環協同組合代表理事の金田勝俊さんは「障害者にも向いていて、新たな雇用も創出できればと思い参加した。今後、このプロジェクトをさらに発展させていきたい」。ヨンドングループ代表の吉田亘良さんは「このユニホームを使えなくなるまで大事に使っていきたい」と話した。(秦忠弘)