尾上菊之助さん、義父・吉右衛門さんとの別れを語る 孫の誕生日に…

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編集委員・藤谷浩二
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 歌舞伎俳優の尾上菊之助さん(44)が2日、東京・歌舞伎座の公演に出演後、取材に応じた。11月28日に77歳で死去した義理の父で人間国宝中村吉右衛門さんとの別れについて語った。菊之助さんは吉右衛門さんの四女の夫。

 目に涙を浮かべた菊之助さんは「初代吉右衛門の芸を守り、全身全霊をかけて芝居に打ち込んだ。先人たちの教えを守り、血と汗と涙の結晶をさらによいものにして後世に伝え、現代の歌舞伎を進化させた。その思いを胸に、教えを守って研鑽(けんさん)していきたい」と話した。

 吉右衛門さんは3月28日に心臓発作で倒れ、入院して療養を続けていた。菊之助さんが吉右衛門さんに最後に会ったのは亡くなる前日の11月27日だった。

 「闘病中の岳父はずっと物思いにふけっているような感じでした。8カ月間、ずっと頑張っていた。もっと舞台に立ちたかったでしょうし、教えを請いたかったのですが、それはかないませんでした」と語り、「突然倒れてファンの皆さまにお礼を申し上げないままだったのが心残りだったと思う。私からもお礼を申し上げます。岳父のこと、中村吉右衛門のことを忘れないでください」と感謝を述べた。

亡くなった日は孫の誕生日

 菊之助さんは3月末に吉右衛…

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