藤井聡太竜王、名人戦B級トップに 長考、逆転、寄せきって8勝目
将棋の藤井聡太竜王(19)=王位・叡王・棋聖と合わせ四冠=が2日、第80期名人戦・B級1組順位戦の9回戦で近藤誠也七段(25)に114手で勝利。リーグ成績を8勝1敗として、最上位のA級への昇級に向け、また一歩前進した。
B級1組順位戦は、13人の棋士が総当たりで、A級への昇級2枠を争う。この日は9回戦の6局(稲葉陽八段(33)はこの日は空き番で対局無し)が一斉に指された。東京都渋谷区の将棋会館で4局、大阪市福島区の関西将棋会館での2局だった。
近藤七段と藤井竜王の対局は関西将棋会館で2日午前10時に始まり、翌3日午前0時29分に終局した。
戦型は「角換わり腰掛け銀」。両者、長考を重ね、じっくりとした進行に。昼食休憩と夕食休憩の間の時間帯(5時間20分)では、わずか8手しか進まなかった。夕方辺りから検討陣の評判は「先手の近藤七段が優勢」だったが、午後11時ごろ「互角」、そして、「藤井竜王逆転」と変わった。近藤七段も粘り強く指し、熱戦が続いたが、最後は藤井竜王が近藤七段の玉を寄せきった。
この日、開幕7連勝と昇級争…
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- 【視点】
藤井竜王が14時間超に及ぶ熱戦を制し、今年最後の対局を白星で終えました。6月以降、2日制の対局を含めて週2局のペースで対局をこなしてきましたが、今月の対局は本局だけ。厳しい戦いの日々も、これで一休みとなります。 藤井竜王は今年、叡王と竜王
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