愛知銀・中京銀、統合への背景 ひしめく競合、貸し出し頼みに限界

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内藤尚志
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 有力な金融機関が集まる愛知県で、地方銀行の再編が動き出した。県内2番手の愛知銀行と3番手の中京銀行が、2022年の経営統合に向けた最終調整に入った。統合後の資産は6兆円を超える見込みだが、周りにはさらに規模の大きな地銀もひしめく。勝算はあるのか――。

 愛知銀と中京銀は3日、統合について「検討していることは事実」とのコメントをそれぞれ発表した。関係者によると、持ち株会社をつくって両行とも傘下に入り、一つのグループになる方向だ。数年後の合併も視野に入れている。

 となりの三重県では、三重銀行第三銀行が経営統合から合併へと進み、今年5月に三十三銀行が誕生した。岐阜県を地盤とする十六銀行は10月に持ち株会社制度に移行し、傘下に別の銀行を加えやすくなった。

 東海地方で地銀再編の機運が高まっていたといえる。

ひしめく競合、貸し出し頼みに限界

 もともと愛知県は金融機関の貸し出し競争が激しく、ほかの地域より低めの「名古屋金利」で知られる。県内に本店があった旧東海銀行の流れをくむメガバンクの一角、三菱UFJ銀行や銀行並みの規模を誇る信用金庫がしのぎを削る。

 金融機関にとっては厳しい経営環境だが、東海地区は堅実な経営を続ける企業が多い地域だ。金融機関はそれぞれ優良な貸出先を確保して、なんとかやりくりしてきた。

 ところが、日本銀行が異次元…

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