米当局、エヌビディアのアーム買収阻止へ提訴 半導体の競争確保で

ワシントン=青山直篤
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 米連邦取引委員会(FTC)は2日、ソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計大手アームを米半導体大手エヌビディアが買収する計画について、差し止めを求める訴訟を起こした。

 アームは半導体の設計分野で大きなシェアを持つ。エヌビディアのライバル企業もアームと取引しているため、買収が実現すれば公正な競争を阻害するとFTCはみている。

 FTCは日本の公正取引委員会にあたり企業の合併の審査もしている。今回の買収計画について、400億ドル(約4・5兆円)規模に上る「半導体産業史上、最大の買収案件」だと指摘。自動運転やクラウドサービスなどの分野で競争環境を維持し、技術革新が止まらないようにするため提訴したとしている。

 アームの技術は人工知能(AI)の開発などにも使われ、軍事面でも重要視されている。買収計画をめぐっては英政府も安全保障上の観点から調査している。欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会も、競争を阻害しないか調べている。(ワシントン=青山直篤)