和歌山地震「もう少し深ければ…」 近づく南海トラフ地震との関係

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竹野内崇宏
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 3日午前に和歌山県内で最大震度5弱を観測した地震は、30年以内の発生が懸念されている南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で発生した。

 「震源がもう少し深ければ、南海トラフ巨大地震と同じ、プレート境界地震の可能性があり、影響を少し心配していた。今回は異なる仕組みの地震のようだとわかりほっとした」

 京都大学防災研究所の片尾浩准教授(地震学)はそう話す。

 気象庁大阪管区気象台は地震発生2時間後にメディア向けの説明会を開き、今回の地震については「地殻」と呼ばれる陸側のプレート(岩板)内部で岩盤が壊れたことに伴う地震だったと説明した。

 懸念されている南海トラフ巨大地震のような、海側と陸側の「プレート境界地震」とはメカニズムが異なる。震源の深さは18キロで、プレート境界よりも浅いところで発生していた。マグニチュード(M)5・4と巨大地震よりはずっと規模も小さく、津波の恐れもなかった。

 気象台は「南海トラフ地震の可能性が平常より高まっているとは考えていない」と説明した。

 ただ、今回の地震を引き起こしたプレート内部での岩盤破壊も、おおもとをたどれば、巨大地震につながる陸側のプレートのひずみに原因がある。紀伊半島の地下では、太平洋側から来た海側のプレートが、陸側のプレートの下に沈み込んでいる。

 京都大学防災研究所の西村卓…

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