岸防衛相「説明ないままの飛行再開、極めて遺憾」 米軍機タンク投棄

松山尚幹
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 米軍三沢基地青森県三沢市)所属のF16戦闘機が飛行中に燃料タンク2個を同県内に投棄した問題で、岸信夫防衛相は3日の閣議後の記者会見で、「事故の原因を踏まえた安全対策の説明などもないままに飛行を再開したことは極めて遺憾だ」と述べ、米側の対応に不満を示した。

 F16戦闘機は11月30日午後6時過ぎ、日本海側から三沢基地をめざして飛行中にエンジントラブルが発生し、燃料タンク2個を投棄した。防衛相は12月1日、安全が確認されるまでの間、同基地所属のF16の飛行停止を在日米軍司令官に申し入れたが、米側は2日に飛行を再開した。申し入れへの回答はないという。

 会見で岸氏は「まずは先方から安全確保、飛行の事故原因など、しっかりと説明を求めていきたい」と述べ、引き続き米側に説明を求める考えを示した。

 投棄したタンク2個のうち、1個は周辺に民家が点在する同県深浦町役場の付近で見つかり、もう1個は同町内の山中で発見された。岸氏は「大変な惨事につながりかねない、住民の安全で平穏な生活に深刻な影響を与える、あってはならないものだ」と述べた。(松山尚幹)