EVだけじゃない、広がる脱エンジン ショベルカーや芝刈り機も

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神山純一
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 生活で目にするいろいろな製品が電気で動くようになっている。電気自動車(EV)のほかに、バイクやショベルカー、芝刈り機など幅広い。二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすべく、企業は「脱エンジン」を進めている。

 ホンダは建機大手コマツと組んで、今年度中に電動ショベルカーの発売をめざす。交換式のリチウムイオン電池「モバイルパワーパック」を2個搭載して動かす。騒音や排熱を減らすことができ、農業や畜産、造園向けなどを想定している。コマツの渕田誠一・開発本部長は「家庭の電源を使って充電でき、小さいショベルを使った作業の利便性があがる」と話す。

 ホンダは電動バイクにも力を入れる。屋根付き電動三輪バイク「ジャイロキャノピー イー」を10月末に発売した。電池は船外機と同じものでフル充電に約5時間かかる。約77キロ走れ、宅配業者らに売り込む。ホンダは業務用バイク3車種の電動化率を、いまの20%から25年に70%にする計画だ。

 電動草刈り機「グラスミーモ」も7月に発売した。フル充電で1・5~2時間作業ができ、スマホで遠隔操作もできる。希望小売価格は税込み64万3500円。国内販売は年間200台を見込む。

エンジンの工具、生産終了も

 ほかにも様々な製品で電動化が相次ぐ。工具大手のマキタ愛知県安城市)はチェーンソーや芝刈り機などについて、エンジンからリチウムイオン電池を使った充電式に順次切り替えている。22年3月末をもってエンジン式の生産をやめる。振動や騒音が減り重量も軽くできる。これまでは電池の容量が限られていたが、改良によって「小型エンジンに見劣りしない使用時間やパワーを出せるようになってきた」という。

 農機大手のクボタは、リチウムイオン電池で動く建設機械や小型トラクターの試作機を昨年開発した。トラクターは環境規制の厳しい欧州向けを想定し、23年にフランスで販売する。約1時間でフル充電でき、半日は動かせる。排ガスがなくなりビニールハウス内でも利用しやすくなる。日本での販売も検討中で、30年までに中小型の電動農機具を増やしていく予定だ。

 課題もある。中山間地などの…

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