大分の小学生プログラマー2人、全国決勝へ

中島健
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 国内最大規模の小学生向けコンピュータープログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix」の決勝に、大分市立竹中小4年、後藤優奈さん(10)と大道小4年の中島莉衣奈さん(9)の2人が進んだ。全国から3122件の応募があり、決勝進出10人という狭き門を突破した。

 2人は5日に東京であるプレゼンテーションを前に2日、県庁を訪れ、高浜航商工観光労働部長から激励を受けた。後藤さんは初めて、中島さんは昨年に続く決勝進出。10月31日に開かれた県内の小中学生プログラマーナンバー1を決めるコンテストでは、後藤さんが最優秀賞、中島さんは優秀賞に選ばれた。

 後藤さんがつくったのは手話の指文字や点字を学び、使うことに役立つ「楽しく学ぼう!! コミュニケーションアプリ」。点字を見かけても読めずに「心がザワザワしていた」ことを解決しようと、楽しく使えるアプリ作成に挑戦した。

 指文字や点字に対応する字を答えるクイズや、文字を入力すると点字が表示される機能、指文字をAI(人工知能)に学習させ、カメラに写すと対応する字が表示される機能も持たせた。手話や点字を実際に使う人から取材もしたという。後藤さんは、「みんなが自由にコミュニケーションできる社会をつくっていきたい」と話す。

 中島さんが開発したプログラムは「ぼうさいサーチ」。自治体のハザードマップには、ブロック塀など身近な危険がある場所は記載されていない。きめ細かな情報を盛り込んだ自分独自のマップの作成など、わかりやすく防災に役立つアプリをつくった。

 目印となる施設や危険な場所をアイコンで地図に表示することができる。AR(拡張現実)カメラでは、ブロック塀に近づくと、塀が倒れてくるアニメーションが表示される疑似体験もできるようにした。アイコンやアニメは自作で80点以上を描いたという。

 細かな情報を紙のハザードマップに書き込むと、マップ自体が大きくなる。このプログラムはスマートフォンなどで持ち運び、気づいた危険を地図に落とし込むことができ、手軽に「マイ防災マップ」ができる。

 昨年の大会は特別賞を受賞したが、プレゼンで手元のモニターが気になって目線が下を向いてしまったという。「今回は大丈夫だと思うけど、自信がなくなってきました……」。控えめに上位入賞を狙っている。(中島健)