「とにかくばらまこう」泉田議員が音声公開 県議は「裏金」否定

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高橋俊成 宮坂知樹 長橋亮文
【音声】星野県議が泉田議員に「裏金」を要求したとされる音声
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 10月の衆院選で地元県議から「裏金を要求された」とツイッターなどで公表した自民党泉田裕彦衆院議員(比例北陸信越ブロック)は3日、そのやりとりを記録した録音データを公開した。録音には、衆院選をめぐる金銭についてやりとりする様子が記録されていた。相手とされる星野伊佐夫県議(82)は同日、記者会見を開き「(要求したのは)政治活動費だった」と説明し「裏金の要求」を改めて否定した。

 音声は約25分で泉田氏の事務所を通じて提供された。泉田氏によると、9月4日に新潟県長岡市の星野県議の自宅で面会した際に録音し、面会は2人だけで行われたという。

「もったいながったら人生終わりだよ」

 星野県議とされる人物はまず、新潟5区での選挙情勢調査で無所属の米山隆一氏が先行し、泉田氏が2番手となっている結果を示した。「比例(復活)にひっかからんかったら終わりだよ」などと苦戦する状況を説明した。続けて「とにかく必要経費をばらまこう。2千万(円)や3千万(円)なんかもったいながったら人生終わりだよ」「できたら頭とりてえよねえ」などと衆院選に関する金銭を求めている。

 泉田氏が「どうしたらいいんですかね」と尋ねると相手は「この話は(秘書とみられる人物)の耳にも入れてはならない。あんた一人の腹」などと応じている。

 一連の泉田氏の「告発」を受…

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    須藤龍也
    (朝日新聞編集委員=情報セキュリティ)
    2021年12月4日2時50分 投稿
    【視点】

    いつまで「カネがかかる」政治を続けるつもりなのでしょうか。 渦中の県議が主張する通り、「裏金」ではなく「政治活動費」だったとしても、なぜ2千万円や3千万円と言う大金が、12日間の選挙戦でさらに必要になるのか。1日あたり160万〜250万円