ニャーと鳴く「かつてないネコ電車」デビュー 黒い車体に込めた願い

下地達也
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 和歌山電鉄に、ネコだらけの新しい車両「たま電車ミュージアム号」が4日、デビューする。運行開始を前に、伊太祈曽駅(和歌山市伊太祈曽)で2日、披露式典があり、関係者や見学者ら約200人が参加した。

 「たま電車ミュージアム号」の車体は黒色だ。同電鉄を含め、コロナ禍で厳しい状況が続く地方鉄道の経営を「黒字化」したいとの願いが込められている。

 車体や車内には777点のネコ駅長らのイラストや写真があしらわれていて、「ニャー」と鳴き声のする木製のからくりやゆりかご、ホワイトボード、取り外し可能な「ネコ脚」のテーブルなどもある。

 デザインを手がけた水戸岡鋭治さんは「かつてないネコ電車になった。ぜひ見て、乗って楽しんでほしい」と胸を張った。

 改装費の一部はクラウドファンディングなどの寄付でまかなわれた。寄付は全国から1711件、計約1890万円にのぼった。同電鉄の小嶋光信社長は式典のあいさつで「コロナ禍でも頑張っている姿を見てほしい。支援してくださった方々に感謝します」と述べた。

 娘と母と見学に来ていた紀の川市の主婦御前(みさき)唯さん(35)は「可愛くて豪華なデザインでした。貴志川線は通学などでお世話になった地元の身近な電車。子どもが大きくなっても走り続けてほしい」と話した。(下地達也)