イチローさんが伝えた「いまはそれでいい」 高校で野球部員ら指導
大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチローさん(48)が3日、千葉明徳高校(千葉市中央区)を「コーチ」として訪れた。学校側の依頼に応えたもので、引退した3年生を含め野球部員たちが集まり、スーパースターのテクニックを目の前で見て、学んだ。
イチローさんは2、3日の2日間、同校で指導した。部員らを「○○選手」と名前で呼び、冗談で笑いも誘った。
3日の練習では、一塁から三塁への走塁で、一塁をスタートした時点から二塁をまわりやすいように「ふくらんで」走る技術を実演。守備では、目線を一定に保つことが大事だと強調した。
選手から「送球がすっぽぬける」と質問されると、「送球を急ぐよりも、まずはきちっと握ってから投げる。いまはそれでいい」とアドバイスした。
フリー打撃では「どんな状況でも一発、入れないと終われない」。強い向かい風の中、本塁打が出るまでバットを振り続け、最後に右越え本塁打を放つと、選手からは歓声と拍手が起きた。
イチローさんは同校訪問を「一番最初に決めていた」という。「夏の千葉大会ベスト8の壁を越えたい」と、全国で最初に指導依頼のメッセージが届いたからだ。
作田凌太朗主将は、指導を受けることになり「びっくりした」。話しやすい雰囲気の人だと感じたといい、「自分たちにはなかった考え方を学び、本当にためになった。ちゃんとそのやり方に根拠がある。特に走塁は実践して完璧にできるようにしたい」と話していた。
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