南ア「第4波入った」 オミクロン株で新規感染急増、前週の5倍超に

オミクロン株

ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 南アフリカのパーツァ保健相は3日に開いたオンライン会見で、新型コロナウイルスオミクロン株によって感染者が急増している状況を「第4波に入った」と説明した。南ア国立伝染病研究所(NICD)は同日の新規感染者数を1万6055人(陽性率24・3%)と発表しており、1週間前の2828人から5倍超に増えた。

 パーツァ氏は会見で、現在の状況について「過去3回の波よりもはるかに急激に上昇している」と指摘した。一方で「病院の収容力が脅かされる段階には至っていない」と強調し、「(屋内集会を避けるなど)安全対策をすれば、多くの犠牲者を出すことなく制御できる」と主張した。新規感染者数の7~8割を首都プレトリアなどがあるハウテン州が占めているという。

 会見に参加したンツァキシ・マルレケ博士によると、ハウテン州では2日時点で計1351人が入院しており、うち私立病院の病床の占有率は2割に達していないという。入院患者のうち74%についてはワクチンの接種の有無が明らかになっていないものの、23%はワクチン未接種者で、2%がワクチンを接種していた。マルレケ氏は「病気の重症度を下げ、入院の必要性を減らすために、ワクチンを接種してほしい」と呼びかけた。(ヨハネスブルク=遠藤雄司

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