七面鳥食べる感謝祭、400年の複雑な歴史 あの大統領も一役

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プリマス=中井大助
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 米国で11月の第4木曜日は「感謝祭」だ。親族が大勢集まって一緒にご飯を食べることが多く、米国の祝日の中でも重要とされている。その感謝祭の起源とされる出来事からちょうど400年の節目を迎え、意義を改めて考える動きが出ている。(プリマス=中井大助

「感謝祭の理解が変わった」11歳の少年

 「見知らぬ人に手を差し伸べることが、感謝祭の意義です」

 11月26日、マサチューセッツ州プリマスの「プリマス・パトゥクセト博物館」へ集まった人たちに、リチャード・ピッカリング館長代理が話しかけた。17世紀ごろの生活を伝える同博物館は、感謝祭の連休が最もにぎわう時の一つだ。理由は、感謝祭の起源がこの近くであった集まりとされているためだ。

 信仰を理由とした迫害などから逃れるため、1620年に欧州から米国へと渡ったピルグリムたちは、プリマスに入植した。そして翌年、近くに住んでいた先住民のワンパノアグ族と一緒に、収穫などに感謝する宴を開いた。「米国の最初の感謝祭」とされ、今年で400周年を迎えた。

 この話は米国の小学校でも教わる。ただ、実際にはより複雑な歴史がある。

 博物館では今年、感謝祭の起…

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    鵜飼啓
    (朝日新聞オピニオン編集長代理=国際)
    2021年12月4日15時32分 投稿

    【視点】 アメリカで取材していた2018年、ちょうど感謝祭(サンクスギビング)の頃に選挙での投票制限をめぐって先住民の方を取材する機会がありました。取材の約束をするときに「感謝祭直前ですが大丈夫ですか」と聞いたら、「自分たちにとっては特別な日でも何