妖怪はなぜ悪さするの? 子どもに伝えたい、鬼太郎からのメッセージ

大谷秀幸
[PR]

 漫画家・水木しげるさんの出身地・鳥取県境港市で、水木さんの作品をもとに編集した副読本を使った授業が6小学校で始まった。「妖怪と人間が仲良く暮らしている」街で、子どもたちにものや環境の大切さなどを妖怪からのメッセージとして伝える内容だ。

 水木さんは子どものころ、近所に住んでいたおばあさん「のんのんばあ」の影響で死後の世界や妖怪に興味を持ち始め、その後、妖怪文化を現代に残した。水木さんの妖怪文化を子どもたちに学んでもらおうと企画された。

 副読本は「ゲゲゲの鬼太郎の妖怪と上手につき合おう!!」。鬼太郎からの「妖怪は人間が、悪いことをしたり、なまけたりするとおこるけど、そうじゃなければ、仲良くなって、きみたちを助けてくれることもあるんだ」などのメッセージが書かれている。

 2日に外江小学校であった授業では、2年生35人が学んだ。水木しげる記念館の住吉裕館長と、アニメのゲゲゲの鬼太郎に「庄司おじさん」として登場したことのある前館長の庄司行男さんが講師として参加した。

 2人は副読本を紙芝居形式で紹介。山を汚すと天狗(てんぐ)に飛ばされると説明し、子どもたちは傘化けなどから物を大切にすることを教えられた。続いて、子どもたちは、妖怪は全部でいくついるか、なぜ悪さをするのかなど次々に質問。庄司さんは「水木しげるロードにあるブロンズ像は177体。いくついるのか、興味を持ったら調べてくれるとうれしい」「一反もめんはアニメでは人気があるけれど、悪いことをすると首に巻き付くこともある」と説明した。

 授業後、子どもたちからは「妖怪は正義のヒーローみたいでかっこよかった」「妖怪が仲間とわかってよかった」「妖怪のことをもっと知りたくなった。記念館に行きたくなった」などの感想が出た。

 住吉館長と庄司さんは「質問コーナーで、子どもたちが手を挙げてくれてうれしかった」と話していた。授業は来年度も続く予定だ。(大谷秀幸)