国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費)の見直しをめぐり、自民党の茂木敏充幹事長は4日、野党側が求める使途の公開について、「臨時国会ではまとまらないと思う」と述べ、先送りの見通しを示した。訪問先の山梨県内で記者団に語った。
文通費をめぐっては、「日割り支給」では与野党の足並みがそろっているが、立憲民主党と日本維新の会は「日割り」に加え、使用分の領収書の添付を含めた使途公開を求めている。このため、自民の国会対策委員会の幹部は6日召集の臨時国会での法改正について「断念せざるを得ない」と述べていた。
茂木氏は「一日も早く(日割り支給へ)制度を改正することに力点を置く必要があるのではないか」と強調。与党だけで「日割り支給」ができるような法改正をするかについては「国会できめてもらう問題」と述べるにとどめた。
立憲・泉氏、日割り先行改正を容認
これに対し、立憲の泉健太代表は4日夕、「我々としては(使途公開など)もっと望んでいるが、日割りについて各党合意しているのであれば進めるべきではないか」と「日割り」部分を先行した法改正を容認する考えを示した。
泉氏は「日割りが終わりでは…