「観客にどう見られたいか」と監督、選手の答えは?京産大関西王者に

高橋健人
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 ラグビー関西大学リーグは4日、京都市のたけびしスタジアム京都で最終節の残り2試合があり、京産大が関学大を33―5で破って7戦全勝とし、1998年以来、23年ぶり5度目の優勝を果たした。近大が過去最高に並ぶ2位に入り、6連覇を狙った天理大が3位、昨季2位の同大が4位だった。全国大学選手権大会には上位4校が出場する。昨季、天理大が優勝したため、例年の3枠から1枠増えた。

「負けにくいチーム」へ成長

 2点リードの後半12分、京産大自慢のFW陣がようやく本領を発揮した。敵陣でのスクラム。平均体重100キロ超の8人が固く結束してみるみる押し込む。素早く展開し、WTB船曳涼太(2年)がトライを決めた。主導権を握り、さらに3トライを重ねた。

 優勝は目前で相手は6戦全敗の関学大。「浮かれて隙があった」とプロップで共同主将の平野叶翔(かなと)(4年)。前半こそ7―5と苦しんだが、最後は地力の差を見せた。

 京産大は伝統的にFWが強い。今春、元日本代表SOでOBの広瀬佳司さん(48)が監督に就き、さらに力が加わった。就任時、監督は選手たちに尋ねた。「君たちは観客にどう見られたいか」と。選手が出した答えは「ひたむきでタフな姿」だった。倒れてもすぐ起きる、キックに身を挺(てい)して重圧を掛ける――。献身的なプレーを惜しまなかった。

 自主性を重んじる監督が唯一、積極的に教えたのがタックルだ。足の運びや腕の使い方など基礎をたたき込んだ。今季の1試合平均失点は14・9で、一昨年の24・4から改善。「負けにくいチーム」へ成長し、大学王者の天理大も倒した。

 「チャンスの年だったので優勝できて良かった」と広瀬監督。全国大学選手権は7度の4強入りが最高成績。平野は「京産らしいひたむきなプレーを全国で見せたい」と意気込む。関東の強豪相手に新たな歴史を作りたい。(高橋健人)

天理大が意地の辛勝

 天理大と同大の最終戦は、互いに譲らぬシーソーゲームになった。天理大は1点を追う試合終了間際、相手の反則からPGの機会を獲得。これを今季初先発のSO福本優斗(2年)が決めて逆転した。昨季の大学王者はリーグ6連覇を逃したが、昨季2位校との激戦を制して最後に意地は見せた。小松節夫監督は全国選手権に向け、「弾みがついた」と語った。

 京産大33―5関学大、天理大27―25同大

 ▽最終成績 ①京産大7勝(勝ち点32)②近大6勝1敗(29)③天理大5勝2敗(24)④同大4勝3敗(22)⑤立命大3勝4敗(14)⑥関大2勝5敗(10)⑦摂南大1勝6敗(6)⑧関学大7敗(3)