「イボキサゴ」は最古の調味料? 貝塚にちなみ縄文グルメ開発へ

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重政紀元
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 農水産物に恵まれながら象徴的なメニューがない千葉市。そんな状況を変えようと、縄文時代の貝塚としては日本最大級の「加曽利貝塚」(千葉市若葉区)にちなんだ縄文グルメの開発が始まった。縄文時代には大量に食用に用いられていたとみられる巻き貝「イボキサゴ」を、現代の料理に活用しようという取り組みだ。

 「加曽利貝塚」をテーマにした地域活性化に取り組む市民ら有志が11月、「縄文グルメ推進委員会」を発足させた。メニューづくりで中心に置く食材は、同貝塚で大量に出土するイボキサゴという巻き貝。出土する貝殻の8割を占めるが、謎が多い。殻の大きさは2センチ程度で、市埋蔵文化財調査センターの西野雅人所長は「そのまま食べるのは小さくて手間。単なる食用とは考えにくい」という。

 西野さんが20年前から提唱しているのが「最古の調味料」という説。当時、大量生産が難しかった塩の代わりに、イボキサゴの「出汁(だし)」が使われていたという考えだ。実験では1リットルのだし汁を作るのに必要な貝は約1キロとされ、このため大量採取と殻の廃棄が行われたと推測する。

 イボキサゴは現在、木更津市盤洲干潟などに生息している。ただ、アサリやアオヤギといった二枚貝への影響から駆除の対象となるなど、活用はほとんどされていない。このため「食材にできれば飲食店、漁業者ともにメリットがある」として、関係者の間で3年前から検討が始まった。

 課題は生貝の保管、殻の廃棄…

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