イランが突き付けた二つの要求、米欧に広がる失望 5カ月ぶり核協議

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ワシントン=高野遼、テヘラン=飯島健太
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 イランの核開発をめぐって5カ月ぶりに再開した米イランの間接協議は、進展をみせないまま、3日に中断した。5日間にわたる協議で、強硬派のイラン新政権は前政権時より大きく後退する提案をし、米欧は失望をあらわにする。協議は近く再開される見込みだが、決裂も現実味を帯びる。(ワシントン=高野遼、テヘラン=飯島健太

危機感募らせる米国

 「イランは核合意に戻るために真剣であるようには見えない。それが我々が協議を打ち切った理由だ」。米国のブリンケン国務長官は3日、ロイター通信のインタビューで語った。

 協議は今年6月以来の開催だった。当時は、米国が経済制裁を解除するのと引き換えに、イランが核開発を制限することで合意に近づいていた。だが6月の大統領選を経てイランの政権が反米路線の保守強硬派に交代。今回は新政権との初めての協議の場となった。

 新政権の態度が注目されたが、米代表団は5日間の協議を経て失望感とともに帰国することになった。米国務省高官は4日、「イランは過去に譲歩した内容をすべて取り下げ、米国からの譲歩は手に入れたまま、さらに多くを要求してきた」と記者団に明かした。

 米国が危機感を募らせるのは…

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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2021年12月7日8時29分 投稿

    【視点】イランが核保有国になるべきだというのは、保守派、改革派、政治エリート、民衆のすべてが支持する国民的悲願と言ってよいと思います。欧米やロシアとの交渉でイランは時間稼ぎをしているに過ぎません。イランが核を保有すると、パキスタンの核開発を資金面で

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