軍の車両、デモ隊の後ろから突っ込み発砲 ミャンマーで5人死亡

ミャンマーはいま

ヤンゴン=福山亜希
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 クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーの最大都市ヤンゴンで5日、国軍兵士を乗せた車両がデモ行進をしていた市民に突っ込み、その後発砲して、現地メディアによると、5人が死亡した。大規模デモが鎮圧された後、単発的で小規模なデモを繰り返す市民に、国軍は改めて強硬な姿勢を見せつけた。

 現地メディアによると、5日午前、アウンサンスーチー氏の肖像を掲げて約20人の市民がヤンゴンの住宅地でデモ行進していたところ、後ろから兵士を乗せた車両が現れ、速度を上げてデモの集団に突っ込んだ。

 数人がはねられ、周りの若者たちが逃げ惑う一部始終の映像が、SNSで拡散した。路上に倒れた若者の写真も出回った。さらに兵士は発砲し、現地メディアによると、5人が死亡、15人が逮捕されたという。

 現地の人権団体「政治犯支援協会」によると、4日までの市民の犠牲者は1303人に上る。最近は国軍が無差別に発砲するなどの弾圧は少なくなっていた。車両でデモの集団をはねるようなことはこれまであまりみられず、改めてデモを厳しく弾圧する姿勢を示したとみられる。

 5日は国軍トップのミンアウンフライン最高司令官がヤンゴンを訪れ、兵士や警察官らが警戒を強めていた。ミンアウンフライン氏はこの日、かつての軍事政権の情報部門トップで、その後失脚したキンニュン元首相らの自宅を訪れた。(ヤンゴン=福山亜希)