老舗喫茶店、建て替えも休業も冒険 「1年半後、また会いましょう」

星井麻紀
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 前橋市中心街の馬場川通りにある老舗喫茶店「喫茶こまち」が、11月末で休業した。通りに面した大きなガラス張りの窓は街のシンボルだったが、建物の老朽化で、店主の北原雄一郎さん(69)が建て替えを決意した。1年半後、同じ場所で営業を再開する計画だ。

 店があるビルは築44年になる。北原さんの両親の代から旅館を営んでいたが、2010年3月に飲食部門の「喫茶こまち」だけになった。ナポリタンやチキンカレーが人気で、毎日ランチに通う会社員も。店はビル2階にあり、窓際の席からは通りを端から端まで見渡せる。そんなロケーションも客をひきつけた。「ここから外を見ていたら、楽しくてね」と北原さん。

 店の隣には昨年、大手眼鏡チェーン「JINS」の田中仁社長が手がける「白井屋ホテル」がオープン。馬場川通りも整備計画が進む。通りのにぎわいは増し、未来への期待も膨らむ。この通りで生まれ育った北原さんは「ここにずっと住んでいる人たちが住みにくくなっては困る。みんなが喜んでくれる場所になって欲しい」と願う。

 建て替えも休業も冒険だが、「1年半後、また会いましょう」。(星井麻紀)