赤身、あぶり…マグロに勝算あり 三重・伊勢志摩の食堂、全国目指す

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臼井昭仁
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 三重県南伊勢町が出資する水産加工会社が、町内で食堂「伊勢志摩まぐろ食堂」を開業した。「コロナ後」を見据え、観光の目玉にしようと、人気のマグロを料理の柱にしている。将来は全国にフランチャイズ(FC)店を広げ、まちおこしにもつなげたい考えだ。

 同町五ケ所浦にある元倉庫の一角を改装した食堂は、広さは59平方メートルで席数は24。町内にあるクロマグロの蓄養業者から仕入れて、丼や定食を提供している。11月27日に開業。営業時間は当面、平日午前11時半~午後2時半、土日祝日は午前11時~午後5時。来年2月をめどに毎日午後10時ごろまでに延長する予定だ。

 食堂を作った、みなみいせ商会は町などの出資で2017年に設立された。自前の加工場を持ち、養殖のタイを業務用食材として出荷したり、贈答品としてネット販売したりしている。

 新型コロナで打撃を受け、新たな事業として、日本人だけでなく外国人観光客にも人気のマグロをメインにした食堂を出すことにした。2年前、滋賀県内に自社食材を使った店を出したものの撤退しており、再起を図るという狙いもあった。

 メニューは、「名物本まぐろ赤身丼」(1540円)、「本まぐろ希少部位あぶり皿」(3530円)など9種類。町内には、他にも魚の飲食店はあるが、同食堂の方が値段は高めでメニューも異なるため、競合しないと踏んでいる。担当する同商会の佐藤公二さん(55)はこの春、福岡市から移住した地域おこし協力隊員で、飲食業などのコンサルタントを経験しているという。来年から、県外にFC店を出すことも計画している。「1号店は観光客だけでなく、地元の人にも利用してもらい、成功させたい。FC店が広がれば、南伊勢の知名度も上がり、地域貢献にもつながる」と語っている。

 食堂の問い合わせは、同食堂(0599・77・6890)へ。

空き家のシェアキッチン 「お試し出店」進む

 過疎化が進む南伊勢町では、飲食店が続々と休廃業している。そこで新たな出店の希望者を後押ししようと、日を限定して、空き家を店として使ってもらう「シェアキッチン」の取り組みが始まっている。

 「うみべのいえキッチン」(…

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