シーワールドで記録作ったセイウチ 「世界に誇れる」全身骨格標本に

川上眞
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 鴨川市の鴨川シーワールドの人気者で2019年10月に死んだセイウチのタック(オス、体長309センチ、体重1024キロ)が全身骨格標本になり、10日から一般公開される。体長3メートルを超える成獣の骨格標本は世界最大級で貴重だという。

 タックは1983年に生後間もなくロシア(旧ソビエト)から同館が購入し、9頭の父親となった。推定35歳で、飼育日数1万3093日は国内最長。飼育記録や、他標本に無い舌骨などの骨格が全部そろい、学術的にも貴重という。

 キバは90センチある。標本づくりを監修した国立科学博物館地学研究部の甲能直樹博士は「国内外の標本は、オスの個体でも若い個体が多く、キバもフルサイズに達していないものがほとんど。この標本は大きさと完成度の高さから、世界に誇れるものだ」とする。

 メガマウスザメとシャチの全身骨格標本とともに展示される。公開を記念し12、19、26日と来年1月9日の各日曜日午後1時、セイウチの飼育に関する特別レクチャーと標本観察会がある。(川上眞)