重荷だった朝ドラの言葉 気づいた「縁が切れるのも道」 倉科カナ

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真野啓太
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(わたしの折々のことば)倉科カナさん

 デビュー15年の今年は、活躍が多方面に及ぶ。

 役作りのため、自らの提案でロングヘアを40センチカットして臨んだ映画「女たち」が公開された。介護に悩む主人公が心のよりどころにする親友の役。瞳の奥に暗い過去を宿す演技は新境地だった。ほかにもアニメ映画の声優に初挑戦し、10月からはゴールデン帯のテレビドラマ2本に、主要キャストで出演している。

「わたしの折々のことば」は、大切なことばを3つ挙げてもらい、そのことばにまつわる物語を語ってもらう企画です

写真・図版
倉科カナさん=加藤諒撮影

 わしはな、エビもとる、マグロも追う、タチウオもとる。縁がつながるところが、道や。(NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」から)

 そんな倉科さんの、俳優としての芯を作っているのは、どんな言葉か。

 返ってきたのは、出世作となった朝ドラのせりふ。縁にゆだねよと説く、劇中の祖父の言葉だった。

 「俳優としてだけでなく人として、縁をつないでいく。年齢を重ねるごとにお芝居も変わっていくだろうし、縁を大切にしなさいというのは心に残っています」

 20代のときは、この言葉が、重くのしかかることもあったと振り返る。

後半では故郷の熊本が地震に襲われたときの話を紹介します。「熊本がなくなるかもしれない」。無力さと申し訳なさを感じる倉科さんに声をかけたのは、同郷の映画監督でした。

 「すべてを大切にしなきゃい…

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