今度は事実婚を選んだ私 結婚の型にはめ込まれないための「魔よけ」

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聞き手・市川美亜子 聞き手・田中聡子 聞き手・岸善樹
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 夫婦別姓や制度・形に縛られないといった理由で選ばれている「事実婚」。そもそも「法律婚」との違いは何なのでしょうか。そこから見えてくる、日本の社会と結婚のあり方とは。

イラストレーター、マンガ家の水谷さるころさん 「正しい結婚」思い詰め疲れ果てた

 30歳で法律婚、3年後に離婚。36歳の時に今の夫と事実婚の形で再婚し、9年になります。子どもを出産した時だけ法律婚をして、また事実婚に戻しました。

 なぜそこまでして、と思う人もいるかもしれませんが、私にとって事実婚は、「あるべき結婚」という型にはめ込まれないための「魔よけ」のようなものなのです。

 戦後につくられた今の婚姻制度は、法律上はシステマチックに男女平等になっています。夫と妻は独立して新しい戸籍をつくるし、名字も男女どちらの姓を選んでもいいことになっています。

 でも現実の結婚は法律だけで成り立ってはいません。慣習や人々の価値観、そして自意識による部分がずっと大きく、少しでも気を抜けば、流されてしまう。私はそれを、最初の結婚で思い知らされました。

法律婚と事実婚では何が違うのか、この後、水谷さんは自身の体験を元にメリット・デメリットを語ります。記事後半では、家族社会学者の阪井裕一郎さんが、「内縁」のニュアンスの変化を解説。戸籍制度に詳しい政治学者の遠藤正敬さんは、「犬神家の一族」を題材に「家」をひもときます。

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