社員とのオンライン対話 TOTOの清田社長「逆に励まされた」

景気アンケート2021年秋

聞き手・座小田英史
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 コロナ禍を背景にしたコミュニケーション不足が企業でも課題になっている。衛生陶器大手TOTOの清田徳明社長は、オンラインを使った現場社員との対話を重ねることで、励まされているという。

 コロナ禍を踏まえ、ズームなど、オンラインのツールがそろってきました。私はできるだけ現場に行きたいと思っていたが、(実際には)スケジュールの関係上、年に10回超しか行けません。ところが、オンラインだとすぐ現場の人たちと話ができます。

 そこで、昨年から月に3回程度、若手とオンラインの対話集会をやっています。1回4~6人で1時間半。参加者は200人を超えました。最初はモニター越しの対話だとリアルに伝わらないと思っていましたが、そのようなことはなく、中国やアメリカなど海外を含めた国や地域の人たちに参加頂いております。

 私からは会社の理念や長期戦略への思いを話し、若手にはおのおの現場から見えるTOTOの将来を語ってもらう。そこから(対話の)キャッチボールが始まります。

 自由参加ですから、若手の所属部門もバラバラ。アフターサービスの人と開発部門の人が同席することもあります。ほかの部門の人はこんなことを考えているのか、という横の関係でも触発されます。

 (社長から見て)目からうろこ、という話はそう出るものではないですが、気づきはもらえます。「こういうとらえ方をしているのか」、「こういう課題を感じているのか」といった具合です。そこで、私たちの中で足りていない、仕組みのないところは補強していきます。

 私が社長になったのは2020年4月。コロナ禍とまるまるかぶっています。現場にいく頻度に限界がある中ではオンラインでの対話は非常に便利だと思います。私が元気を与えるつもりでやっているけど、逆に励まされます。(聞き手・座小田英史)