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がん公表の小倉智昭さんが訴える不自由「男子トイレに汚物入れを!」

高橋美佐子
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 膀胱(ぼうこう)がんを公表したキャスターの小倉智昭さん(74)は3年ほど前、膀胱を全摘する手術を受けた。小腸を切って代用膀胱も作ったが、7月に行ったインタビューで小倉さんが特に訴えたのが、「男子トイレの不自由さ」だった。

 「『男子トイレにも汚物入れを!』って、言い続けているんです。ホテルや公衆のトイレで見たことないし、いわゆる『バリアフリートイレ』にも置いていないことが結構ある」

 激しい尿漏れに、尿取りパッドはすぐに重くなる。生活の質を落とさないために様々な活動に参加して外出しても、男子トイレに汚物入れはなく、パッドは捨てられないし、狭い個室に大量のパッドの入ったカバンを置く場所すらない――。惨めな思いや周囲への申し訳なさを感じる中で、「自分から発信しなきゃダメだ」との考えに至った。

 初めは「人気商売なんだから」と妻にもマネジャーにも嫌な顔をされたが、テレビで積極的に自分の病気のことを話す。「小腸で代用膀胱を作る人も増えたようで、主治医は『すごい影響力』と言ってくれます」と小倉さん。状況が改善される「その日」を信じ発信を続ける。

 小倉さんは10月、膀胱がんの肺への転移を公表した。所属事務所によると約1カ月の入院を経て、現在は通院で治療しているという。(高橋美佐子)