トヨタGRシリーズ「ファミリーカーも」 豊田社長、車種拡充に意欲

近藤郷平
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 トヨタ自動車豊田章男社長は6日、スポーツカーのGRシリーズを念頭に、「ファミリーカーなどにもつなげていく」と述べ、車種を広げる考えを明らかにした。家族向けでも外観や走行性能でスポーツ性を高めた車の開発などが進みそうだ。

 2022年のモータースポーツに関する発表会の中で述べた。

 GRは、スポーツカーの復権をめざして17年に新設したブランドだ。同年にトヨタは世界最高峰の自動車レースの一つとされる「FIA世界ラリー選手権(WRC)」に復帰。これを機に開発したレース用の車をベースにスポーツカー「GRヤリス」を生み出し、20年に発売した。

 市販車をもとにレース用の車をつくることが多いなかで、「モータースポーツ用の車を市販化する」という逆の発想で開発した初のモデルだという。

 「モータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくりをスタートできる段階にこられた」と話す豊田社長。環境が過酷なレースでの走行を積み重ねて車の課題を洗い出し、市販車の開発に生かしていく考えだ。

 モータースポーツの経験を市販車の開発に生かす取り組みは、エコカーでも進めている。今年から走行時にほぼ二酸化炭素を出さない水素エンジン車で耐久レースに参戦した。レースで浮かび上がった課題に向き合いながら量産化につなげたいとしている。(近藤郷平)