CARPウォッチャー 古財稜明 若鯉飛躍に「神様」の導き

日刊スポーツ 広島担当
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 【広島】小園海斗が、飛躍の3年目シーズンを終えた。4月下旬に1軍に昇格し、遊撃手のレギュラーの座を奪取。主に2、3番と上位打線に名を連ね113試合に出場し、プロ初の規定打席に到達した。惜しくも打率3割台こそ逃したものの、打率2割9分8厘、5本塁打、35打点とキャリアハイの数字を残した。

 活躍の要因の一つに「代打の神様」の存在があった。2年目の昨季は1軍戦わずか3試合の出場にとどまり、無安打に終わった。雪辱を果たすべく、昨オフの1月には宝塚リトルの先輩であるヤクルト山田に弟子入りし、愛媛・松山で合同自主トレに参加。山田にはレベルスイングの極意などを伝授された。同じく自主トレで師事した一人が、ヤクルト川端だった。

 同じ左打者の川端にボールを投げてもらいながら、打撃の「いろは」を教わった。配球の考え方など、状況に応じた対応について学んだ。川端から「一球一球良いところと悪いところを言ってもらって、バットの使い方とか、追い込まれてからの待ち方、粘り方とかを聞けた」という。「引き出しが増えましたし、確実性が上がった」と手応えをつかんだ。

 2015年にセ・リーグの首位打者に輝いた川端は今季ヤクルトの代打の絶対的切り札として、82打数30安打の代打率3割6分6厘、1本塁打、18打点を記録。得点圏打率は4割2分1厘と、圧倒的な勝負強さを誇った。オリックスとの日本シリーズ第6戦では代打で日本一を決める一打を放った。小園は川端について「(打席に)出てきたら全部ヒットみたいな感じだった。自分もああいう風にチャンスで勝負強い打者になりたい」と刺激を受けた。

 来年1月も川端、山田らと合同自主トレに参加する予定だ。「吸収できるものがいっぱいあるなと思って、まだまだ成長できるなと思って、日本シリーズの後にお願いしますと伝えました」。向上心が尽きない若鯉(わかごい)が、一歩ずつスター街道を駆け上がっていく。(日刊スポーツ 広島担当)