怪力を発揮した糸谷哲郎八段 スリリングな終盤、広瀬章人八段の追撃

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【順位戦Live】▲広瀬章人八段―△糸谷哲郎八段 解説・金井恒太六段【第80期将棋名人戦・A級順位戦】
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【A級順位戦4回戦・観戦記】

▲(先手)広瀬章人八段(1勝2敗)△(後手)糸谷哲郎八段(2勝1敗)

糸谷八段の趣向「私にしては珍しく…」

 10月29日に行われた4回戦のラスト局。黒星先行の広瀬は「ここは踏ん張りどころと思って臨みました」と振り返る。過去の対戦成績で5勝12敗と相性が悪い糸谷は「私にしては珍しく研究を投入しました」――。なんと図で、平然と△4二銀と上がったのである。

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糸谷哲郎八段(右)。左奥は解説の金井恒太六段=2021年10月29日午後10時55分、東京・千駄ケ谷の将棋会館、村上耕司撮影

 約12万5千局の前例を収録するデータベース上に、1局も見当たらない変化技。意識的に流行形を避け、自らの土俵で戦うのが糸谷好みのスタイルだ。直後に飛車先交換を許しても、陣形整備を早めて「幅広い将棋に持ち込めれば」と考えた。

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▲2六歩1 △3四歩 ▲7六歩  △8四歩 ▲2五歩  △3二金 ▲7八金=図(符号のうしろの数字は消費時間<分>)

 意表をつかれた広瀬は「無難…

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