販促用の巨人戦チケット、着服し転売容疑 51歳元課長を逮捕

大山稜
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 勤務先の会社が営業用に入手したプロ野球巨人戦のチケットを横領し、インターネット上で売ったとして、警視庁は元機械製造販売会社員で無職の田辺宏明容疑者(51)=埼玉県川越市田町=を業務上横領とチケット不正転売禁止法違反の疑いで逮捕し、7日発表した。2013年以降に254枚を売り、計547万円を得ていたとみている。

 生活安全特別捜査隊によると、逮捕容疑は、東京都内の機械製造販売会社で課長をしていた3~4月、会社から巨人戦の年間指定席チケット4枚(定価計7万8124円)を着服し、ネットで都内の男性2人に計約9万5千円で転売したというもの。チケットは得意先への営業用で、田辺容疑者が管理を任されていた。容疑を認め、「生活費の蓄えにした」と話しているという。

 巨人側が4月、年間指定席のネット上でのチケット転売について警視庁に相談していた。同隊が取引が行われているサイトを調べ、田辺容疑者の関与が浮上したという。虚偽の記録簿を作っており、勤務先は気づいていなかった。

 プロ野球やアーティストのコンサートのチケットをめぐっては、ネットを介した高額転売が後を絶たず、警視庁が9月、日本野球機構や音楽団体など6団体と関連情報を共有する協定を結び、取り締まりを強めていた。同隊は10~11月にも、同じようにチケットを転売したとして、都内の50代の男2人をチケット不正転売禁止法違反容疑で書類送検していた。(大山稜)