関西スーパーとH2Oの統合認める 高裁が差し止め仮処分取り消し

宮川純一
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 関西スーパーマーケットとエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの統合を差し止めていた神戸地裁の仮処分決定をめぐり、大阪高裁は7日、地裁の判断を取り消し、統合を認めた。差し止めを申し立てた首都圏地盤のスーパー「オーケー」側は、これを不服として最高裁へ特別抗告などを申し立てる方針だ。

 統合を決めた10月末の関西スーパーの臨時株主総会で、賛否の集計作業に問題があったとして、オーケーが差し止めを申し立てた。地裁は11月22日に「法令違反または著しい不公正がある」と統合を差し止める仮処分決定を出し、関西スーパーが大阪高裁に保全抗告を申し立てていた。

 裁判所が選んだ総会検査役の弁護士の報告書によると、臨時株主総会で法人株主が、事前に出した統合に賛成の委任状が有効だと思い、会場で「棄権」と見なされる白票を投じていた。この株主が集計作業中に関西スーパーに票の取り扱いを確認した結果、白票が「賛成票」の扱いに変わり、変更前まで可決ラインを下回る65・71%だった賛成率が66・68%に逆転していた。

 高裁はこの株主の行動について「株主総会への出席経験が相応にある株主であっても、議場での自らの投票による議決権行使の取り扱いについて詳しく理解する機会に乏しい」として、「誤認したことはやむを得ない」とした。そのうえで、白票を「賛成票として取り扱うことも、なお許容される」と認定。株主総会での決議について「可決要件を満たし有効」として仮処分決定を取り消したうえで、オーケーの申し立てを却下した。(宮川純一)