公明・山口氏 「決めつけやめて」敵基地攻撃で色をなす

公明

小野太郎
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 公明党山口那津男代表が7日の記者会見で、敵のミサイル基地などを直接たたく「敵基地攻撃能力」の保有に対する党の姿勢が軟化しているのではないかと記者から問われ、「決めつけはやめなさい」と色をなして反論する場面があった。党内に抵抗感が強いテーマだけに、神経をとがらせているようだ。

 山口氏は衆院選が公示された10月19日、NHKの番組で敵基地攻撃能力の保有について、「ちょっと古めかしい議論だ」として否定的な見方を示していた。

 一方、岸田文雄首相は今月6日の所信表明演説で「敵基地攻撃能力も含め、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討する」と踏み込んだ。この直後、山口氏は記者団に、政府がこれから策定する新たな国家安全保障戦略は「そこ(敵基地攻撃能力の保有)に主眼があるのではなく、現在の状況をとらえ、どう対応すべきなのか、国民の理解を得ながら確立することが大切」と語っていた。

 7日の会見では、こうした言いぶりについて記者団から「衆院選中は強い言葉で慎重論を言っていたのに、態度が軟化したのではないか」と問われた。山口氏は「言葉尻を捉えて、後退したとか、前進したとか、そういう決めつけはやめなさい」と声を荒らげた。そのうえで、「敵基地攻撃能力は、70年前に理論的な可能性として政府が提示したが、その後、現状が大きく変わっている。現実がどうかを踏まえて議論することが大事だ」と強調した。(小野太郎)