私大ガバナンス改革案への批判、「真摯に受け止める」 末松文科相

桑原紀彦
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 私立大学のガバナンス(統治)強化策を議論し、現行制度を大幅に変える案を打ち出した文部科学省の有識者会議の報告書をめぐり、末松信介文科相は7日の記者会見で「(関係者の)意見が十分考慮されなかったという指摘については真摯(しんし)に受け止めなければならない」と述べたうえで、報告書以外に各方面の意見も聴いた上で、ガバナンス強化のための法案作りを進める考えを示した。

 有識者会議は7月に設置され、今月3日、学校法人の最高議決機関を、学内関係者の理事会から評議員会に変更する最終報告書をまとめた。評議員会を学外の人だけの組織にすることも求めている。

 同会議の委員は大学教授や弁護士、公認会計士らが中心で、私立大の団体は「(大学運営の)現場の声を反映させることなく議論を進めた」などと反発している。会見で末松文科相は「利害関係者の方を(委員に)バランスよく入れたかどうかという点については検証しなければいけない」と語った。(桑原紀彦)