「ニイタカヤマノボレ 一二〇八」 今も残る暗号中継の無線電信所

原口晋也
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 太平洋戦争が開戦して8日で80年。真珠湾攻撃を命じる「ニイタカヤマノボレ 一二〇八」の暗号電文を中継したとされる長崎県佐世保市の「旧佐世保無線電信所」(針尾送信所)は、大村湾沿いに今も当時の姿をとどめる。

 旧海軍が1922年に建てた。正三角形に並ぶ3本の無線塔は、高さ136メートルの鉄筋コンクリート製。当時主流だった長波を遠くに飛ばすため、高さが必要だった。千葉県や台湾にあった旧海軍の無線関連施設は戦後壊されており、今では唯一残された無線塔だ。

 戦後も海上保安庁海上自衛隊が使い、97年まで現役だった。一時、解体も検討されたが、地元から「歴史の証人」として保存を求める運動が広がり、撤回された。2013年には国の重要文化財に指定された。(原口晋也)