元営業職のユーチューバー農家「とまたろう」 動画にこだわり収益増

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西江拓矢
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 大阪府は、農業産出額が全国46位(2019年)。でも、人と違った挑戦をするオモロイ農家が多くいる。そんな一人が、お金を含めて農のリアルな現実を率直に発信する農業系のユーチューバーだ。 

「葉が黄緑色になったら肥料が足りないサインです」。「とまたろう」こと、浦田大志さん(48)がミニトマトの追肥について、動画投稿サイト「ユーチューブ」で説明する。再生回数は56万回を超え、コメント欄は「とても理解しやすい解説」「いつも参考にさせていただいています」などと感想が並ぶ。畑の土をふかふかにする方法を紹介した動画の再生回数は61万回を超えている。

 2017年に独立して新規就農し、いまは、大阪府熊取町富田林市でナバナやミニトマト、キュウリなどを育てる浦田さんは、登録者が5万人超のユーチューバーだ。「情報発信は武器になる」と言い切る。

 社会人になって、花屋、保険、不動産の営業を経験した。30代後半の営業時代、仕事におもしろさを感じられなかった。そんなとき、旅行で訪れたネパールで貧しくても明るく生きる人たちを見た。一方、豊かなはずの日本は、幸せなのか。それなら、「好きなことをして生きていこう」。花屋にいたので植物は好きだった。選んだのが農業。知り合いの紹介で16年から大阪府羽曳野市の農園で研修した後、熊取町内で新規就農者を募っていることを知り、独立した。

 とはいえ、就農後、2年半は農業だけでは生活できず、アルバイトもした。そのとき気づいたのが、農業も競争であること。「ものを作っているだけでは稼げない。消費者に選ばれる必要がある」。そこで、マーケティングや経営を勉強。選ばれるためには知ってもらうこと、情報発信が必要だと、20年2月に「とまたろう」の名前で本格的にユーチューブを始めた。

 単なる自園の宣伝では再生回…

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