札幌の男性が計1.6億円の詐欺被害 有料サイト利用名目の架空請求

平岡春人
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 特殊詐欺として北海道内で過去最高額となる約1億6600万円の被害が出たことがわかった。今回の手口は「架空請求詐欺」。札幌北署が7日発表した。

 署によると、被害にあったのは札幌市北区の60代男性。6月22日に「未納料金がある」という内容のメールが男性の携帯電話に届いた。男性がメールにある連絡先に電話をすると、男から有料サイトの利用料名目で支払いを要求された。

 その後も、電話でウェブサービス会社の社員や警察官を名乗る男などとやり取りが続いた。「あなたの端末の情報が不正プログラムに使われて多額の賠償金が発生している」「詐欺グループがあなたの資産を引き出そうとしていて、海外の口座に移す必要がある」などとする犯人側のウソを男性は信じ込み、10月2日までの百数十回にわたり、計約1億6600万円を指定された口座に振り込んだという。

 男性は犯人側と連絡がつかなくなって不審に思い、12月3日に署に相談した。

 道警によると、架空請求詐欺や還付金詐欺、オレオレ詐欺などの特殊詐欺被害は、今年に入り11月末までに119件確認され、被害総額は約2億7600万円にのぼる。「身に覚えがない請求には応じず、まず警察に相談して」と呼びかけている。(平岡春人)