起業家育成、横浜から革新を 市内4大学が共同プロジェクト

進藤健一
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 【神奈川】横浜を起業家の聖地にと、市内に拠点を置く四つの大学が、共同で起業家の卵を育てるプロジェクト「YOXO(よくぞ)カレッジ」に乗り出した。一般社団法人横浜みなとみらい21(横浜市)がコーディネート役を務め、横浜でイノベーターをめざす人材を支援する。

 プロジェクトを立ち上げたのは、神奈川大学関東学院大学横浜国立大学横浜市立大学の4大学。YOXOは「YOKOHAMA CROSS OVER」の意味で、組織や領域を超え、新たなクロスオーバーを生み出すイノベーション(技術革新)都市に進化するといった意味を込めた。米シリコンバレーで、地元スタンフォード大学がイノベーションの源泉になっているように、この4大学から横浜でのムーブメントを広げていく。

 将来起業を考えている人や起業家の人材育成に関わりたい人など、起業に関心のある人ならば誰でも受講でき、初年度は多くの講座が無料。アイデア創出やビジネスプランの立案支援など、五つのステップを設け、それぞれのレベルにあった講座が用意されている。予算は、科学技術振興機構(JST)の社会還元加速プログラムの支援を得た。

 予定されている講座は年間30本以上。講座は各大学のカリキュラムの一部を開放するほか、YOXOカレッジのために立ち上げられた新講座もある。

 知財訴訟が専門でTBSドラマ「下町ロケット」のすご腕弁護士のモデルになった鮫島正洋弁護士の「攻めの共同研究契約の結び方」や、大学やベンチャー企業向けのアドバイザリー業務を手掛ける江戸川泰路公認会計士の「会社の資金調達法」といった講座も予定されている。また、実務経験者から学べる場にするため、企業からも積極的に講師を募る。

 11月29日には横浜市立大による「ビジネスモデルの創り方」の初回講座がオンライン形式で行われた。同大学2年生約90人に加え、起業家をめざす会社員や主婦ら30代から50代の男女10人も参加。ビジネスモデルを一枚の図にしたためる方法などを学んだ。

 企画・運営に携わる横浜市立大学の芦澤美智子准教授(国際商学部)は「横浜のイノベーションに関わる知が集積され、仲間もできる。ここで育ったイノベーターが次のイノベーターを育成する、そんな姿をめざしたい」と話している。

 受講希望者はYOXOカレッジ事務局(https://yoxocollege.peatix.com/#別ウインドウで開きます)から申し込む。(進藤健一)