IOCバッハ会長、彭帥さん問題で反論「政治システム変える力ない」

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ロンドン=遠田寛生
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 中国共産党の元高官から性被害を受けたと告発した中国出身のプロテニス選手、彭帥(ポンショワイ)さん(35)の安否が懸念されている問題で、国際オリンピック委員会(IOC)の対応が不十分と批判されていることについて、トーマス・バッハ会長が反論した。7日に、DPA通信のインタビューに答えた。

 IOCは「静かな外交」を掲げ、中国側を表立って批判することを避けている。大会の凍結を決めた世界の女子ツアーを統括する女子テニス協会(WTA)とは対照的で、一部のスポーツ界やアスリート、国際社会から不満が出ている。

 バッハ会長は、これらの問題に取り組む方法として「一般的に二つの選択肢がある」と説明した。「一つは公に声明を出してプレッシャーをかけていくというもの。もう一つは口外せず(水面下で)話し合いをして解決につなげていく方法だ」

 11月21日と12月1日にIOCが彭帥さんとオンラインで話すことができたのは、「静かな外交」の成果だと言う。

 「全ての組織が不信に包まれている状況で、これを行うことは簡単ではない。この静かな外交が機能し、結果がついてくることは経験から分かっている。だから今後もこの方法を続けていく」

 ただ、2度のオンライン会話で本人が告発した内容に触れなかった。一部では、会話への監視や自由に発言できていないという臆測が報じられている。

 DPA通信の「彼女の身に危険があるのか」という問いには、こう回答した。

 「彼女(彭帥さん)を尊重し…

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