北京五輪の延期を否定、テニス選手問題は進展なし IOCが記者会見

ロンドン=遠田寛生
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 国際オリンピック委員会(IOC)は7日、来年2月開幕の北京冬季五輪を予定通りに実施する考えを示した。新型コロナウイルスオミクロン株への懸念も高まるなか、北京五輪の準備状況を監督するサマランチ・ジュニア調整委員長が延期の可能性を「ノーだ」と否定した。

 理事会後の記者会見で明言した。中国共産党の元高官から性被害を受けたと告発し、安否が懸念されるプロテニス選手・彭帥(ポンショワイ)さん(35)についての質問も相次いだが、サマランチ調整委員長は「選手の健康を一番に考え、誠心誠意取り組んでいる。彼女の思慮深くいたいという意思を尊重しなければならない」と述べるにとどまった。

 IOCは「静かな外交」を掲げ、中国側を表立って批判することなく水面下で交渉。トーマス・バッハ会長らが2度、オンラインで彭帥さん本人と会話し、来年1月には直接会う約束もとりつけた。マーク・アダムズ広報担当責任者は「彼女が来年中国で会うことに同意しているということはある意味、ロードマップができている。この方法は機能している」と語った。(ロンドン=遠田寛生)