実は「棋士のまち」 将棋愛あふれる関西のあの市は進化形
佐藤圭司
「まだまだ勝手に関西遺産」
藤井聡太四冠(19)の快進撃などで将棋ブームまっただ中だ。棋士が対局する「将棋会館」がある東京都渋谷区千駄ケ谷、「関西将棋会館」がある大阪市福島区、そして2023年度に関西将棋会館が移転予定の大阪府高槻市。将棋駒の産地として名高い山形県天童市など、将棋ゆかりの場所にも注目が集まる中、関西に「棋士のまち」があるのをご存じですか。
将棋の現役棋士は現在172人。引退棋士64人を加えても全国で236人しかいない希少な存在だ。うち6人が、人口約26万人の兵庫県加古川市出身か在住。大都市は別にして、棋士の出現率がこれほど高い地方都市は「非常にまれ」として加古川市は「棋士のまち加古川」を名乗る。JR加古川駅にはゆかりの棋士の写真入りパネルが飾られ、街路には「棋士のまち加古川」と書かれたのぼりがはためく。駅前の広場には将棋盤と駒を備えたベンチや、ゆかりの棋士が詰将棋を出題する専用スペース付きの時計台も。
この将棋愛、尋常ではない。
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「昔から将棋は盛んでした」…