人生の土台になった名前「聖子」 五輪にちなむ名、子につけた思い

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聞き手・富田洸平 聞き手・稲垣直人 聞き手・中島鉄郎
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 戸籍にある漢字の名前に「読み仮名」を登録することの検討が、法制審議会で始まった。個性的な読み方の名前は、どこまで認められるのか。読み方の規制と自由を考える。

「聖子」を重荷に思ったことはない 参院議員の橋本聖子さん

 1964年の東京オリンピックの聖火が、名前の由来です。私が生まれてすぐ、国立競技場で聖火を見た父親が、感動して名づけました。珍しい名前ではありません。当時は「さとし」や「せいや」など、五輪にちなんで「聖」という字が入った名前の子どもは多かったと聞きます。

 「聖子はオリンピックの選手になるんだ」。物心つく前から父にそう言われ、私自身、「行くものなんだ」と思いこんでいました。64年の東京五輪は戦後日本の平和の象徴で、復興や高度経済成長の起爆剤といった期待がありました。両親はそんな夢も乗せていたんでしょうね。

 名前に込められた期待が重荷ではなかったかですか? 競技も出場することの大変さも知らないときから「出場する」と言っていましたので、重荷に感じたことはありません。中学生になる頃には、親の夢から私自身の明確な目標へと変わっていました。

 大きかったのは、小学生の頃に患った腎臓病です。高校生になってからも病気で入院しました。運動ができず、とてもつらかった。厳しい練習を経て緊張感のある舞台に立つのは幸せなことと思うのと同時に、「聖子」という名前に励まされました。病気を治すこととオリンピックに出場することで、両親に恩返ししたいと考えていました。

橋本さんはこの後、名前を通じた親子の絆の重要性を語ります。記事後半では、立正大学准教授のウンサーシュッツ・ジャンカーラさんが、名前の事情を英語圏と比較。文筆家の伊東ひとみさんが、キラキラネーム事情を歴史からひもときます。

 いまはこの名前だったからこ…

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2021年12月9日9時53分 投稿

    【視点】■キラキラネームなどない すべての名前は輝いている  学生、労働者、市民諸君。不覚にも橋本聖子のコメントで全俺が泣いてしまった。なんていい話なのだろう。聖火から聖子か。反自民の私であるが、北国に育った私にとって、橋本聖子は英雄でもある。社