メガネだらけのド迫力、「日本一安い」問屋閉店セール 在庫12万本

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大坪実佳子
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 一番安い商品は、無料。値が付く最安値は29円から。圧倒的な安さを売りに東京・池袋で老眼鏡やサングラスを扱ってきたアウトレットショップが、来年3月に閉店する。創業から50年、店主がこだわってきたのは、もうけより「楽しさ」だった。

 「すごい、この店」

 「何? このメガネ屋さん……」

 JR池袋駅の東口から徒歩約10分。居酒屋や喫茶店などが並ぶ道沿いで、通りかかった人たちが思わず足をとめる店がある。

 「老眼めがね博物館」の看板とともに目を引くのは、その外観。16坪の店内の壁や天井と合わせて約1万3千個のサングラスや老眼鏡で埋め尽くされ、光に反射して輝いている。店主の武井豊さん(76)と従業員らが、手作業で金網に針金でくくりつけたものだ。

50銭のおつり

 10年ほど前、それまで倉庫だった建物の1階を店に改装し、思いつきで店内の壁にメガネを飾り始めた。次第に「外壁にも……」と思うようになり、看板業者に頼んで特注の鉄枠をクレーン車で取り付け、サングラスで埋め尽くした金網を張り付けてもらった。

 かかった費用は40万~50万円。台風も想定して一つ一つのサングラスを金具で固定したため、「今まで1個も落ちたことはない」という。

 2~3年かけて店内外の壁に少しずつ数を増やし、最後に残った天井には、はしごをかけて張り付けた。圧巻の光景に、写真を撮ってSNSにアップする人が続出。「おかげで有名になりました」と武井さん。

 商品のポップにも遊び心がのぞく。

 「モテ(だて)めがね」29…

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