ガソリン価格168円、4週連続値下がり 原油価格は再上昇の動き

新田哲史
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 日本エネルギー経済研究所石油情報センターは8日、6日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)が1リットルあたり前週より0・6円低い168・0円だったと発表した。原油価格の下落を受けて4週連続の値下がりとなった。

 ただ、足元では新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への警戒感が和らぎ、原油価格は再び上昇傾向だ。ガソリン価格も約7年ぶりの高値水準が続いており、家計や企業の負担となっている。

 灯油はタンク1個分の18リットルあたりで前週より5円低い1947円で、14週ぶりの値下がりとなった。センターによると、石油元売り各社は9日以降の卸売価格を6・5円程度引き下げており、来週もガソリンや灯油は値下がりしそうだ。

 原油価格の指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は先週、オミクロン株への懸念から、一時、1バレル=62ドル台と約3カ月ぶりの安値をつけた。

 その後は上昇に転じ、7日には一時73ドル台まで上がった。米国のファウチ大統領首席医療顧問がオミクロン株の重症化リスクは高くなさそうだとの見方を示したこともあり、市場では不安感が後退した。今後も原油価格の上昇が続けば、ガソリンなどが再び値上がりする可能性もある。

 米国や日本、中国やインドなどの主な消費国は原油価格の上昇を抑えるため、協調して石油備蓄を放出する方針だ。中東やロシアなどの主要産油国でつくる「OPECプラス」は2日の閣僚会合で小幅増産の継続で合意し、消費国との対立を避けた。来年1月の会合での判断が注目される。

 日本政府はガソリンなどの価格上昇を抑えるため、石油元売り各社へ1リットルあたり最大5円の補助金を支給する予定だ。ガソリンの平均価格が170円を超えることが条件となっていて、このままだと補助金は出ないこともあり得る。(新田哲史)