点滴で空気注入、高齢者施設の入所者に 殺人容疑で元職員の女を逮捕

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 茨城県古河市の高齢者施設で、体内に空気を注入して入所者を殺害したとして、茨城県警は8日、元介護職員で無職赤間恵美容疑者(35)=同市大和田=を殺人容疑で逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。

 県警捜査1課によると、赤間容疑者は昨年7月6日午後0時半ごろ、同市仁連の介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で、点滴のチューブにシリンジ(注射筒)を接続して、入所者の吉田節次さん(当時76)の足に空気を注入し、血流が循環しない状態に陥らせて殺害した疑いがある。吉田さんは約1時間後に病院で亡くなった。県警は司法解剖したうえで、医療関係の有識者に確認した結果、死因は急性循環不全と特定したとしている。

 県警によると、赤間容疑者は当時施設で介護職員として勤務していたが、事件当日に退職していたという。県警は今年11月、赤間容疑者を別の窃盗事件に関与したとして、窃盗の疑いで現行犯逮捕していた。

 施設は栃木県野木町の医療法人が運営。ホームページによると、要介護・要支援の認定を受けた人が在宅での生活に戻れるようリハビリケアをしているほか、認知症の高齢者の介護をしている。定員は短期滞在の人を含めて100人。

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