同期入団は日本の4番に 鯉の元ドラ1が秘めたトライアウトへの思い

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山口史朗
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 「この時期に京都におるって、なんか変な感じやな……」

 京都タワーが見えるレストランで、高橋大樹外野手(27)がつぶやいたのは、11月10日のことだ。

 プロ野球の広島カープから戦力外通告を受けてから1週間。母校の龍谷大平安高(京都)へ報告に行くところだった。

 2012年のドラフト1位。右の強打者として期待された。高校3年時には高校日本代表にも選ばれ、大谷翔平(エンゼルス)の後の5番打者を任されたこともある。

 持ち味は初球から振りにいける積極性と長打力。12球団合同トライアウトを受けると決めていた。胸に秘めた思いがあった。

 「あいつと外野を守ったあの舞台にまた立ちたい」

 「あいつ」とは、同期入団の鈴木誠也。同じ高卒の野手として、ドラフトで指名された。1位は高橋、2位が鈴木だった。

 新人合同自主トレで鈴木のプレーを見た瞬間に「勝てない」と思った。

 肩の強さ、足の速さ……。でも、「飛距離と初球から振りにいける打撃は負けていない」という自負もあった。

 しかし、プロの世界は厳しかった。

 直球の速度、変化球のキレ…

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