ハイブリッド式ドローン、長時間の滞空可能 トヨタ系部品老舗が開発

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三浦惇平
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 ガソリンエンジンと電動モーターを搭載したハイブリッド式のドローンを、災害支援に役立てる実証実験が8日、愛知県豊田市であった。滞空時間が長く、外部に給電もできる。機体を開発したのは、自動車のエンジン部品をつくる愛三工業(愛知県大府市)だ。エンジンを搭載しない電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)へのシフトが進むなか、新たな事業へと挑んでいる。

 開発したドローンは、搭載したガソリンエンジンで、飛行中も発電できる。そのため、飛行時間は、主流の電動ドローンが30分程度とされるのに対し、ハイブリッド式は180分と格段に長い。コンセントもあり、外部へ給電もできる。

「ドローンの課題は滞空時間」

 この日の実証実験では、地震で道路が寸断されて孤立した集落で、停電が発生したと想定。ドローンは、約2キロを15分かけて飛行した。避難場所となった公民館に着陸すると、大型モニターや扇風機といった電化製品をコンセントにつなぎ、動かした。公民館に10人が避難した場合、1日分の電力を供給できるという。電動システム開発部長の福森英夫氏は「ドローンの課題は滞空時間だった。ハイブリッドにすることで、給電したうえで飛んで帰れる」と話す。

ハイブリッド式のドローンの開発を進める背景には、エンジン部品の老舗が抱く「電動化」への危機感があります。転機は3年前の社長交代でした。

 開発した愛三工業は、1938年設立の老舗メーカーで、トヨタ自動車系では中堅とされる。だが、燃料をエンジンに送り出す「燃料ポンプモジュール」や、エンジンに吸入される空気量を制御する「スロットルボディー」といった燃料系や吸排気系の部品が大半だ。EVやFCVには搭載されない。「電動化」への対応を急いできた。

 ハイブリッド式の当初目的は…

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