関西スーパー統合、最高裁判断へ オーケー「今後の株主総会に影響」

栗林史子、佐藤英彬
[PR]

 今月15日に迫る関西スーパーマーケットとエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの統合は、最高裁の判断を仰ぐことになった。大阪高裁は8日、統合の差し止めを求めて首都圏地盤のスーパー「オーケー」が申し立てた最高裁への許可抗告を認めた。

 オーケーの広報担当者によると同社は抗告申し立てに際して、統合を認めた7日の高裁判断について「判例や会社法の解釈に誤りがある」と主張。関西スーパーの臨時株主総会の当日に、特定の株主が誤った投票をした詳細な経緯などを議長が把握したのは総会終了後だったとして、高裁判断の前提となる事実関係の認定にも誤りがあると指摘したうえで、「今後の株主総会の運営実務に重大な影響を与える」と批判している。

 10月末の関西スーパーの臨時株主総会で、ある株主が統合に賛成の委任状を事前提出していたにもかかわらず「棄権」とみなされる白票を投じた。集計中に株主の訴えを受けた関西スーパーが「賛成票」に変更。これに疑義を唱えたオーケーが11月に統合の差し止めを神戸地裁に申し立てた。地裁は統合を差し止める仮処分決定を出したが、大阪高裁は一転、地裁の決定を取り消し、統合を認めた。オーケーはこれを不服として抗告を申し立てていた。

 許可抗告をするには、高裁の決定に「法令解釈に関する重要な事項を含む」ことなどを高裁が認めたケースに限られる。今後、最高裁がオーケーの主張を認めなければ、司法判断が確定し統合は実現する。逆にオーケーの訴えを認めた場合は、統合計画は白紙となり、関西スーパーを巡る争奪戦が再燃する可能性が高い。栗林史子、佐藤英彬)