Dappi投稿拡散のアカウントに複数の特徴 鳥海不二夫教授が分析

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聞き手・稲垣直人
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 匿名のツイッターアカウント「Dappi」が野党批判を繰り返していました。投稿に名誉を傷つけられたとして提訴した立憲民主党議員らの開示請求で、使われていた回線の契約者がウェブコンサルティング会社だったことが分かり、投稿と会社の関係に注目が集まっています。SNSを通じ、様々な政治的メッセージが拡散するのが当たり前となっている現在、私たちはどんなことに気を付けるべきでしょうか。SNS上の大量のデータをもとに、情報の拡散・炎上などについて分析をしている東京大学教授の鳥海不二夫さん(計算社会科学)に聞きました。

とりうみ・ふじお 1976年生まれ。東京大学大学院工学研究科教授。博士(工学)。名古屋大学などをへて2021年から現職。

 ――鳥海さんは、自民党を擁護し、野党を中傷する匿名のツイッターアカウント「Dappi」をはじめ、政治に関連する様々なSNSの動きについて分析されています。

 「Dappiのツイートとリツイートにはいくつかの特徴がありました。過去に発信された5千件余のツイートを分析してみると、発信はもっぱら月曜から金曜の午前9時ごろから午後6時ごろの間に行われていました。昼休みになるとやや減り、土曜と日曜はほとんどツイートがありませんでした。まるで、ブラック企業とは正反対のような会社で、規則正しく働く社員の動きのようでしたね」

 「開示された情報で、投稿に使われたネット回線の契約者は会社だったと分かりました。しかし、この解析結果だけでは、Dappiが企業として組織的に動いて投稿していたことを示す証しとはなりません。その会社の回線を使って、社員のだれかが会社の意図とは関係なく勤務中にツイートしていた可能性もあります」

 ――リツイート側にも特徴があったそうですね。

 「Dappiの投稿を他人と…

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